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熱い風 小池真理子 感想 [小池真理子]


熱い風

熱い風

  • 作者: 小池 真理子
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2009/08/26
  • メディア: 単行本



結婚を約束していた恋人が自殺とも事故ともどちらとも取れる形で突然死亡した。
主人公の美樹はその事が信じられず、生前の彼の言葉さえも信じられなくなってくる。
そして彼の思い出とともにヨーロッパを旅する。

彼が生きていた頃の思い出を辿る旅。
その気持ち分かる気がします。
そうでもしないと気持ちに区切りが付かなくて先に行けない事も…
悲しくて切ないお話でした。

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本の内容(引用)
彼は異国の地で、薬と酒を飲みすぎて死んだ。…たったそれだけの、新聞の三面記事に数行で表現される事実だけが真実なのであり、それ以外のことは何も詮索すべきではないのかもしれなかった。だが私は、何としてでも、彼の中にあった闇を根こそぎ白日のもとにさらけ出してみたかった。彼が本当に見ていたものを見て、彼が感じていたものを感じてみたかった。そうした、渇きにも似た強烈な思いが私の中にはびこり、だからこそ私は今、この街にやって来たのである。—幸福な日々の中に突然訪れた婚約者の死の知らせ。一年後、死に至る彼の足跡を追って、女はヨーロッパへ向かう。パリ、ブリュッセル、そしてアムステルダムへ。風の中に消えた彼と再び出会うための旅の記録。

結婚を約束していた遼平が、アムステルダムで急死した。1年後、死を受け入れられない美樹は、彼の過ごしたヨーロッパを訪れる。


タグ:小池真理子
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水底の光 小池 真理子 [小池真理子]

ここ最近の小池さんの…特に短編は心に残らない感じがする。
取り立てて面白いとは思えなかった。

不倫とか恋愛がテーマだからかな?
今の私にはあまりヒットしない。

でも最後の「ミーシャ」飼い猫が死んでしまうお話。
私も猫を飼っていた事があるので、読んでいて猫の特徴をとても分かっていらっしゃる感じだったので飼っているのかな?と思ったら、あとがきに「亡き愛猫に捧げる」と書いてあったので「ああ、やっぱりか…」と思った。
ペットというよりも家族の一員になってしまい死んでしまうととても悲しい。
その気持ちは伝わってきました。

愛人とかの話より、愛猫の話の方がよっぽど心に響いてくるような作品でした。

パレ・ロワイヤルの灯/水底の光/闇に瞬く/愛人生活/冬の観覧車/ミーシャ 6編収録

水底の光 (文春文庫)

水底の光 (文春文庫)

  • 作者: 小池 真理子
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2009/08/04
  • メディア: 文庫



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ストロベリー・フィールズ 小池真理子 [小池真理子]

5cmぐらいある分厚い本で読み応えはありました。

でも話があまりにも淡々としていて、小池さんの本にしては面白くありませんでした。展開が遅くて飽きてしまう感じ。
いつも1.2日で読んでしまうのに1ヶ月もかかってしまいました。

旬という青年は不気味さを物凄く醸し出していたんだけれど、最後は何事もなかったような終わり方が残念。苦労して読んだのにこれは…って思ってしまいました。
何かもうひとひねり欲しかったと思います。


ストロベリー・フィールズ

ストロベリー・フィールズ

  • 作者: 小池 真理子
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2009/03
  • メディア: 単行本



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午後の音楽 小池真理子 [小池真理子]

はじめこの本を手に取った時、普通の小説とは違う反対側から表紙を開く形。
しかも話はすっとお互いのメールによって進められていく…
ストーリーの新しい進め方だなと思いました。

はじめはなんと言う事のないメールのやり取りから始まるのですが、メールって一方的な分、普段言葉に出来ないようなことも書いてしまったりします。
でも正直「普通ここまで長いメールは書かないだろう~」って思いながら読んでいました。

由布子は妹の夫、龍士郎ととてつもなく魅かれあっているのに妹の夫という事で自分を戒める。
また不倫話か?って先日読んだ林真理子さんの「anego」を思い出した。

anegoの方は自分の感性と本能の赴くままに突き進んで行く感じでスカッとする所もあるけれど、
この本はどことなくもどかしさが残る。でも常識ある大人の決断だよなと思います。
私だったらどうするか…どうにでもなれって突っ走ってしまいそうです。

最後の龍士郎のメール「一生あなたを愛し続ける」って言う言葉で思わず泣けてきてしまいました。
世の中はなんて思う通りに行かないものかってそれが辛かった。

その後の事を自分で考えてしまうけれど、、、
妹はファザコンぽかったので父親が他界したら、甘える場所を失った妹の美晴は夫に物足りなさを感じるか?
それとも夫に父親像を重ねるのか?

外国から戻って来た後の由布子と龍士郎はどうなるのか?
続編があったら面白いかもしれないと思いました。

内容(引用)
離婚経験のある由布子は、妹・美晴の入院中、その夫である龍士郎と息子の航太の面倒を見ることに。龍士郎とメールのやりとりを重ねるうちに、惹かれあうように…メールで綴られる新しい恋愛小説。

そして「s-woman.net」で小池真理子さんのインタビュー動画が見れます。
小池真理子さんのお写真は雑誌や本の裏表紙等で拝見したことがあります。
小池さんの本、書き味が好きで何冊も読んでいますが
動いている所、声を聞くのは初めてだったのでちょっとした感動がありました
この本のプラスαの事もお話されていたので動画で見ることが出来て良かったです。
http://www.s-woman.net/gogo/

午後の音楽

午後の音楽

  • 作者: 小池真理子
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2008/10/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


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ふたりの季節 小池真理子 [小池真理子]

久しぶりに小池真理子さんの本を読みました。

文字が大きくて読みやすかったです。
そのせいか?とても軽~く終わってしまいました。

それほども白いって言うほどでもありませんでしたが

「彼がやり直そうとしてくれると信じて…でもだめだった。
彼は他人になっていって…。
いったん傷つけあった人と他人になると、ほんとに赤の他人どころか無関心になり…」

の部分、、、共感してしまいました。

その人の事、とても好きだったはずなのに…
ある時、近くにいてもすごい遠くに感じた。
他人になった瞬間。
あのときのことは忘れられなくて。
思わず思い出して泣いてしまいました。


ふたりの季節

ふたりの季節

  • 作者: 小池 真理子
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2008/12
  • メディア: 単行本

作品紹介
なぜ、私たちは別れたのだろう。理由なんてひとつもなかった気がする。—久しぶりの休日をカフェで過ごしていた由香は、偶然にも昔の恋人・長谷川拓に再会する。六年前に妻を亡くした拓と、二年前に離婚した由香。それぞれの人生を歩んできた二人に、高校三年生だった頃の淡く切ない記憶が昨日のことのように甦る。30年の歳月を経て、再び出会った男女の愛の物語。書き下ろし。

小池真理子のラウンド・ミッドナイト 小池真理子 [小池真理子]


小池真理子のラウンド・ミッドナイト―小池真理子短篇ミステリ傑作集〈2〉 (ハヤカワ文庫JA)

小池真理子のラウンド・ミッドナイト―小池真理子短篇ミステリ傑作集〈2〉 (ハヤカワ文庫JA)

  • 作者: 小池 真理子
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2003/01
  • メディア: 文庫



感想
最近、再び小池真理子さんの小説にハマっています。
これは過去に発売された短編の結城信孝さんが傑作集として集めた物です。

みんな短編だけれど凄いスリルがあります。
主人公に対して「そうしちゃダメだよ~」絶対に何かが起こるよ…っていう
予感(予測)があるのにその通りになったり予想を上回る事が
次から次と起こったりとかスリル満点で面白かったです。

収録作品

☆予告された罠

☆死体を運んだ男

☆四度目の夏

☆梁のある部屋

☆木陰の墓

夜は満ちる 小池真理子 [小池真理子]

夜は満ちる (新潮文庫 こ 25-11) 夜は満ちる (新潮文庫 こ 25-11)
小池 真理子 (2007/02)
新潮社

この商品の詳細を見る


作品紹介
今宵もまた、現実と夢のあわいからエクスタシーがあふれくる。極上の幻想譚集。
日常の裏側に死者たちは佇む。生きていた時に抱いていた想念を、妖しくも美しい幻に変えて、この世に残っている者たちを誘う。闇の中で死者たちが開く異界への扉。その向こうで、過去と未来は入り混じり、夢と現実が交錯し、死者と生者のひそやかな交歓が繰り広げられる。やがて、あふれくるエクスタシーと共に、すべては黄泉の世界へ流れゆく――。恐怖と官能を湛えた極上の幻想譚集。

やまざくら・縁 えにし・坂の上の家・夜は満ちる・イツカ逢エル・・・・蛍の場所・康平の背中の7編

やまざくら
愛人の妻の葬儀に向かう女の話

縁 えにし
子供の頃の、のんちゃん… 
昔の記憶と今思っている現実の自分が分からなくなっている話。

坂の上の家
母が残した自分の家とそっくりなドールハウス。
誰かに見られている気配を拭えないまま過ごすが、、、
ドールハウスの中にまたドールハウスがあり…

夜は満ちる
病気の夫の世話をしながら「開かずの間」で妄想のような本当の話のような、それでいてちょっと悲しい話。

イツカ逢エル・・・
主人公が父が亡くなった後も住んでいるか分からない愛人の家を訪ねる。ちょっと立ち寄っただけなのにお客さんが他にも来ているからと
引き止められる。そのお客さんと言うのはこの世の人たちではなく主人公が死んで仲間入りをしたのか、ただ迷い込んだだけなのか?不思議なお話です。

蛍の場所
これは先が読める話で結論は分かってしまいました。
そんな中に死者の悲しさ、幽霊になって見つけてもらおうと
夫の愛人だった人を呼び寄せる話。

康平の背中
死んでしまった康平があの世から現れる!?
康平の血の繋がらない不気味な猿のような顔をした息子の
「まんじゅうくれえ」は怖かった。

なかなか面白かったです。

雪ひらく 小池真理子 [小池真理子]


雪ひらく (文春文庫)

雪ひらく (文春文庫)

  • 作者: 小池 真理子
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2007/03
  • メディア: 文庫



作品紹介
愛する術も、思い切る術も、ひとりで生きる術も識っている。だからこそ……。女たちの心が胸に迫る、小池真理子の恋愛作品集第3弾
「最後の男」の他、女性の内奥に秘められた官能の炎を描き尽くした全6作。心の闇の彼方へと、妙に勇ましく気負ったように突き進んでゆく女たち。まさに絶品としか言いようのない現代女流文学の美しき結晶。

おき火・最後の男・仄暗い部屋・雪ひらく・場所・パラサイト

感想
全部、40代の女性を中心にした不倫のお話。
不倫しているけれどもそんな中でどうやって生きていくかがテーマになっていました。全編にわたり淡々とストーリが流れていく感じで
特にこれと言って心に残るような作品はなかったです。
もっと斬新なのが読みたかったかな~。
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