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それは秘密の 乃南アサ [小説]


それは秘密の

それは秘密の

  • 作者: 乃南 アサ
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2014/08/29
  • メディア: 単行本



初め方だけ読んだ。
でもなんかぴんとこなかったし、読んでてワクワクしてこなかったので
読むのを断念しました。

あらすじ
罠と浮気。カネとライバル。煩悶と純心。明けない夜と、白茶けた朝。いつまでも瑞々しい老婆、フェティシズムに目覚めた小学生男子、結婚できないカップル、闇の中で胸をときめかせる政治家――。〈恋ごころ〉という厄介きわまるものを抱えた男たち女たちのミステリアスな心情と希望を描く、作者会心の珠玉短篇集。




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もいちどあなたにあいたいな 新井素子 感想 [小説]


もいちどあなたにあいたいな

もいちどあなたにあいたいな

  • 作者: 新井 素子
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2010/01
  • メディア: 単行本


新井素子の本、ひさしぶりに読んだ。
最後に読んだのは何だろう?「チグリスとユーフラテス」かな~?
あとがき曰く、長編は久しぶりの発売らしい。

それで私の目に止まったのかもしれない。

新井素子の本は赤川次郎のように気軽に読めるタイプの本ではなく
「読むぞ~!!」って気合を入れないといけないので
いわゆる「覚悟」が必要。だと私は思っている。

主人公の精神状態に引き込まれて、どうしようもなくなってしまう話が多いいから。

新井素子ワールドに突入する決心。覚悟で読まなくてはならないけれど
読み始めると止まらなくなる…途中でやめることができなくなる。
それは同じだった。

そして今回読んでみて、やっぱり新井素子の文体は変わっていなかった。
懐かしかった。
「あたし」とか「最終兵器」とか…出てきたし。

一番可哀想で不幸なのは、澪湖の母親の陽湖だと思う。
この人の話だけ現実味があった。
そして誰からも愛されていない、そんな悲しさに満ち溢れていた。

最後は澪湖の叔母の和の話で締めくくられていたけれど
私はその後のこの人たちの様子が知りたかった。

でも久しぶりの「新井素子ワールド」
この人にしか書けない文体。
とっても懐かしく読ませてもらいました。
内容の濃さはやっぱり昔のほうがあったかな~?
私の中では「グリーン・レクイエム/緑幻想 (創元SF文庫)」と「…絶句」が忘れられません。
また読み返そうかな…

本の内容
なんだか変!いったい何が起きてるの?大好きな和おばさんは、愛娘を亡くして大きなショックを受けているはず、だからあたしが力づけなくちゃ。でも、それにしても。—何かがおかしい。澪湖は、その謎を探り始める。失われた記憶と、関係のなかで醸成され増幅される呪詛…著者ならではの軽妙な文体でつづる濃密な物語。

その他の本の感想はこちら

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赤い指  東野圭吾 感想 [小説]


赤い指 (講談社文庫)

赤い指 (講談社文庫)

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/08/12
  • メディア: 文庫



実に10年ぶりに東野さんの本を読みました。
その間に次々とドラマ化されて、しかも映画化されたりしてベストセラー作家になりました。

そしてこの本。
面白かった~。あっという間に読んでしまいました。
前原昭夫が遺体を遺棄。その時の心情、不安が手に取るように分かり、完全犯罪になるのか?ドキドキしました。
この家庭はみんなばらばらで始めてこの事件で一緒に何かをするって言うことをしたのではないかと思う。
そして最後にもう駄目だと思った時の前原の過去の思い出と母親の想いが溢れ出た時の前原の心の揺さぶられ方。この人は常識は知っている。けれども何もかもから目をそらしながら生きている可哀相な人。
そして自白した後もひとひねりあって面白かったです。



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anego 林真理子 [小説]

久しぶりに林真理子さんの本を読みました。
「不機嫌な果実」以来かな?と思えるくらいです。

不倫では合ったけれど一気に自分の気持ちに素直に突き進む所は気持ちが良かったです。
そして精神を病んでいる奥さんと分かれられるのか?って気になってしょうがなかった。

※ネタバレありますので注意※

初めの方はいかにも“あねご”と言う感じで相談役的な内容でした。
それがちょっとまどろっこしくもあり、社会の実態。
微妙な30歳過ぎの女性の心理を的確に表していました。
私は本格的な合コンとかしたことはないし商社に勤めていた訳でもないけれども、主人公の気持ちが良く分かりました。

相談役的な内容や、恋人、年下の気軽に付き合える後輩、お見合い相手…との
色々な出会いと別れはその後に現れる沢木との事、不倫、本気な気持ちをリアルに感じさせるた為のものだったのではないかと思ってしまいました。

この沢木氏人が現れてからの盛り上がり、病的な奥さん絵里子はどうなるのだろうか?とか今後が気になって読み進めるのがあっという間でした。
その沢木って結局は何だったんだろう?別れるといってウダウダしていた訳ではなくちゃんと奥さんに別れたいと言うことは言った。
奈央子に対する想いはウソではない感じもする。
妻の絵里子は奈央子に嫌がらせをして絶対に別れないと言う。
不倫って本当に大変なんだなと思った。奈央子と同様に不倫なんて常識がないって思ってしまうけれど
沢木のような素敵な人だったら惹かれてしまうんだろうなとか思ったり…

結局、奈央子は沢木の気持ちが冷めて他の人と結婚しようとするけれど、縺れまくった沢木家では夫婦で心中。
絵里子の割腹自殺っていうのは凄いと思った。

奈央子は会社を退職し、結局派遣社員になるが、辞めた理由を35歳でいづらくなったからと…言っていて
本当の事は言えないにしても前向きじゃない答え方。それはどうなの?って思ってしまった。

そして助かった沢木は岐阜の実家へ戻るけれど、心中する為に風邪薬を大量に飲んだせいで
肝臓を壊してしまう。困ったことがあったら奈央子に連絡するようにと母親から言われていた娘から電話があり、奈央子は岐阜へと行き、入院している沢木を訪ね
沢木の変貌ぶりに結局、奈央子は沢木のそばを離れることが出来なくなるが…最後、娘の姿を見てそこには絵里子が…
と…結局は絵里子にそっくりな娘を見て絵里子の影をずっと引きずりながら奈央子は沢木と過ごしていくのか…?

「anego」は数年前にドラマで放送されていたけれど、苦手な人が出るのでチラッと15分程度しか見なかったかも。
しかも年下の彼って言うのに重点を置いている気がしたから興味を抱けなかった。
でも再放送とかで観る機会があったら見てみたいな。


内容(引用)
野田奈央子32歳、丸の内の大手商社社員、独身。上司からも、同僚からも、部下からも頼られる存在。…なのに自らの恋愛運にだけはなぜか恵まれない。そんな奈央子が次から次へと出合う恋愛の数々。合コン、お持ち帰り、セフレ、不倫、泥沼…。OLの性も、派遣社員の怒りも、そして結婚運に恵まれない女たちのいらだちも。すべてをリアルすぎるくらいリアルに描ききった、林真理子の代表作。主人公野田奈央子を篠原涼子が演じて話題になった、大ヒットドラマの原作、待望の文庫化。

anego (小学館文庫)

anego (小学館文庫)

  • 作者: 林 真理子
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2007/06/06
  • メディア: 文庫


ドラマ「anego」公式ページ
http://www.ntv.co.jp/anego/index.html

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