SSブログ
唯川恵 ブログトップ

愛には少し足りない 唯川恵 [唯川恵]

愛には少し足りない (集英社文庫 ゆ 5-22)愛には少し足りない (集英社文庫 ゆ 5-22)
(2007/09/20)
唯川 恵

商品詳細を見る


本の紹介
結婚をして家庭をもち、夫のために食事を作る、そんな平凡な生き方が、自分の求める幸せの形だと早映は思っていた。恋人・卓之の叔母の結婚パーティで、麻紗子と再会するまでは…。麻紗子の奔放で自由な生き方に、反感を覚えながらも、自分の中に同じ欲望があることに気づく早映。卓之、彼の叔母・優子、優子の夫…。それぞれが幸せを求めて、模索していく様を描く長編恋愛小説。

感想
久しぶりに唯川さんの本を読みました。
解説まで入れて240ページという手ごろな厚さでバックの中に入れておいても苦にならない重さなので良かったです。

内容的な感想は…
唯川さんの本は主人公が色々な事に悩みながらも、答えを見つけ出し最後は晴れ晴れとした気持ちになる話が多い中、この本はちょっと異色な感じがしました。

本当の新しい自分を発見した?所まではまあ納得はできます。
卓之と叔母の優子との関係を知り、複雑な関係になるのは見えているのに
結婚破棄した場合の、色々なリスク(金銭面や親類、友人の人間関係)を考え、
そのまま結婚をしてしまう早映に私は疑問を感じました。
そんな結婚をしても結局うわべだけで、本当の意味では幸せではないと思う。
結局の所、早映は結婚がしたかっただけだったんだろうな。
「妻である私と言う存在が増えるだけ…」
要するに幸せそうな家庭、良き妻、良き母を演じて行くという事だと思いました。

早映と卓之はその後どうなって行ったか?
みたいな続編があったとしたら面白い気がします。

star01-1-4.gif

唯川恵 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。